掌蹠膿疱症ではありませんか?

 

手のひら(掌)や足の裏(蹠)に、小さな膿をもった水ぶくれ(膿疱)が

繰り返しできる皮膚トラブルにお困りではありませんか?

それは、【掌蹠膿疱症】しょうせきのうほうしょうかもしれません。

 



「掌蹠膿疱症」とは


手のひら(掌)や足の裏(蹠)に、小さな膿をもった水ぶくれ(膿疱)が繰り返しでき

強いかゆみやピリピリした痛みを伴うことがあり、皮膚の皮が次々めくれてくることもあります。

なかなかよくならずぶり返し、数件皮膚科をまわって、初めて【掌蹠膿疱症】と診断されて…。と言う方もみえます。


■ 原因

明確な原因はまだ解明されていませんが、以下が関与していると考えられているようです。

喫煙・金属アレルギー(特に歯科金属)・扁桃炎・副鼻腔炎・虫歯などの慢性感染・ストレスや疲労・自己免疫の異常



■ 主な症状

手のひらや足の裏に、小さな膿疱(水ぶくれ)が出来、かゆみや痛み繰り返す。
爪の変形や、関節の痛みを伴うこともあります。(特に掌蹠膿疱症性骨関節炎)



■ 西洋医学での治療

調べてみると、治療は原因の除去+皮膚症状のコントロールが基本の様です。(詳しくは皮膚科でご相談下さい)

  • 1. 原因の除去  禁煙、歯科金属の除去(パッチテストで金属アレルギーを確認)、慢性炎症(扁桃腺など)の治療
  • 2. 外用療法  ステロイド外用薬など
  • 3. 内服薬  ビタミンA誘導体や免疫調整薬など
  • 4. 紫外線療法

  • 漢方的な視点から

「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」を漢方的視線で見ていきましょう。
体質や内側のバランスの乱れを整えることを重視します。

 

■ 漢方的に見る掌蹠膿疱症のとらえ方

元々持っている体質や習慣に加え、掌蹠膿疱症の症状(皮膚の炎症、膿、かゆみ、再発性)から

漢方薬や生活養生、食生活などを決めて、治癒力を高めつつ再発予防に導いて行きます。

 

1. 湿熱(しつねつ)
身体に「湿(余分な水分や毒)」と「熱(炎症、赤み)」がこもり、皮膚に現れる。

膿疱や赤み、かゆみが強いタイプで掌蹠膿疱症になる方の多くに多く見られます。

舌:赤く、苔が黄色くて厚め

 

治法:清熱利湿(せいねつりしつ)

 

2. 血熱(けつねつ)/血瘀(けつお)

「血」に熱を持ち皮膚に炎症が出る(血熱)、あるいは血行が悪くなって慢性化(血瘀)。

慢性的し長く続いていて、皮膚が硬くごわごわしたり爪の変形なども伴う場合に見られます

舌:赤暗く、苔は乾いている


→ 治法:涼血解毒、活血化瘀

 

3. 腎虚(じんきょ)+湿熱・瘀血

長年の再発、関節痛や疲労感を伴う場合、「腎精の不足」として考えます。

中年以降の方に多く、掌蹠膿疱症性骨関節炎(SAPHO症候群)も併発していたり、治癒力も弱くなっている場合も。

舌:やや赤く、乾燥気味(厚めの場合も)、ひび割れ(裂文)がある場合も


→ 治法:補腎・活血・清熱


point
その方の体質や生活習慣や食生活などから「湿熱」や「血熱」がこもりやすくなっている背景が見られます。

それを一緒に見つけ、改善すると、漢方の効果もより発揮できます。


■ 生活上の注意点

禁煙は重要・ストレスをためない・

食生活を整える(添加物や過度なアルコール摂取、甘いもの、脂っこいものなどを避ける)など

 

 

 

治癒例より

50代 女性 

◇来店時
手と足裏の皮がめくれ、歩行、炊事、入浴などの日常生活も辛い日が4が月続いていました。

皮フ科で塗り薬を処方してもらっても効果がなく、ネットで調べて漢方による体質改善を試してみようと思い来店。

朝晩の塗り薬と絆創膏を貼り替える作業と夜中の痒みにも疲れている毎日から解放されたい気持ちとの事。

 

 

 

◇漢方を飲んでみて

1時間位かけて話をじっくり聞いて下さり、日々の生活状況、自分の体質等踏まえた上で漢方薬を処方していただいた事で

絶対に楽になるという希望が持てました。

 

飲み始めた頃はすぐに皮膚の状態がよくなるというより、先ず体が楽になりました

カウンセリングで食事についてもアドバイスを頂いた事も理由の1つだと思いますが

手と足にあった湿疹が無くなり体の痒みもひきました。

 


1カ月位経過した頃から手も足の裏の皮めくれも治まり、素足で歩ける迄によくなりました。

ステロイド剤も必要なくなりました。

 

 

 

 


食事に対する意識が高まり家族で健康でいられる気がします。

体の中から元気になれば皮フも元気になり健康が保てるんだと感じました。


◇和音漢方堂から

Aさんは、来店時は歩くことも大変で
病院に4ヶ月通っても悪化するばかりとで、手も足も皮がむけのとても辛い状態でした。
お話をよく伺うと仕事や子育てに忙しい毎日で食事も簡素化させ睡眠時間も短く無理を重ねている印象でした。

 

皮膚だけでなく、体は熱くとても疲れやすいので、身体からのSOSが出ていることを理解して頂きました。

食事・睡眠の改善をする事で、炎症の起きやすい体を変えていくことが出来る事をお伝えしたところ、

出来る限り実行してくださり、同時に身体の熱を取き排泄を高める漢方を3種類しっかりと服用くださりました。

1ヶ月後には新しい水疱は出なくなり身体全体の痒みも治まってきました。

5ヶ月経過すると、半年前がうそのようにキレイになり、体の痒みも全くなく、体調も良好で喜んで下さっていました。


✳個人の例や感想は一例です。
お一人のお身体は皆さん違いますので詳しくは漢方専門店でご相談ください。

 

「皮膚は内蔵の鏡」という言葉があります。

身体の中の状態をよく理解すると
漢方や養生で改善していきやすくなります。

根本原因から覗いて、お肌の健康作りをしていきましょう