イライラが抑えられないと悩むとき

どうしてしまったのだろう

イライラが抑えられない

 


普段はそこまで怒りを爆発するタイプでない温和そうなAさんが激しく怒り

ふと我に返り、自分が怖くなってとお話下さいました。

よく考えると、生理が来ると気分は落ち着く。
イライラだけでなく、身体全体の調子がよくなく、肌荒れもするとのこと。


月経前症候群(PMS)とは


生理前に起こる心や身体の不調は、月経前症候群(PMS)と言います。
生理前、心身に不調を感じる女性は少なくなく、7割程は生理前に何らかの症状が出ると言われます。

イライラだけでなく、便秘やむくみ、胸の張りが強い、過食、頭痛、眠気、不眠など、
心身ともにさまざまな症状が出て人によっても辛い症状はちがいます。

特に抑うつなど、精神的な症状が強い場合は、月経前不快気分障害(PMDD)とも言われます。



原因


西洋医学では 黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)

の分泌量が増えることやが影響しているのではないかと考えられていますが、詳しい原因は解明されていません。



中医学での対応

 


その方の体質にもよりますが【気血】の巡りを整えることをポイントとします。

 

漢方の世界で特に女性の情緒は「血」の働きでコントロールされると考えています。

 

「血」が消耗し不足していると「気」の巡りも悪くなり情緒が不安定になるからです。

 

「肝気の停滞」

 

肝の臓器はたっぷりの血液を必要とする臓器です。

女性はただでさえ、毎月の月経で血液不足になりやすいところへ
食が細い、規則正しい食生活ではない、睡眠不足、ストレス過多など
消耗する原因が更に加わると、
【血虚】=良い血液が十分に需要供給出来てない状態になります。

血虚からホルモンの変化に心も身体もついていけないと、生理前に不安定な症状が出やすくなります


漢方では

 

「血」を補い、高ぶる「気」を整える【疎肝理気薬】などを
中心に、その方に合った漢方を処方します。

詳しくは専門家にお尋ねください



血液不足を引き起こしやすいLIFEスタイルも見直しましょう。

 

✅睡眠はしっかりとれてますか?

✅スマホ時間は多くなってませんか?
✅食事もバランスよく食べられてますか?
✅リラックスタイムを作りましょう。
✅香りの良い、柑橘系やシソ、セロリなど好きなものを上手に取り入れるのもよいですね!


普段から、頑張り過ぎて、あれこれ常に頭はフル回転!!

知らず知らずのうちに「血」は消耗し心も身体もいっぱいいっぱいになっているのです。

ホルモンバランスを、整えるのも【肝】の大きな役割です!

養生もしつつ、良い血液をしっかり補う リラックスする薬草を中心の漢方で対応していると

いつの間にか、イライラが減り、気が付くとゆったり構えられるようになります。